タジンやクスクスってどうやって作るの?なかなか家では作れない料理だからこそ、モロッコ滞在中に料理教室で是非とも体験してみたいところ。
モロッコにも料理教室はいろいろありますが、できればモロッコのお母さんの味を学んでみたいと思っていた私。そんな時、airbnbで希望に合った体験「Cooking class with moroccan family」を発見!
モロッコ・マラケシュで実際にモロッコ家族と料理教室を体験してきました。結論から言うと、モロッコ料理体験で食べた料理が、モロッコ旅行中で食べた料理で一番美味しかったです。モロッコ滞在中に是非とも体験してほしい料理体験の流れを詳しく紹介していきます。
待ち合わせ
今回のモロッコ料理体験は、ホストのお家で行われます。彼らのお家は、マラケシュ新市街にあるので、バスで移動。待ち合わせ時間は、10時。しかし、このバスが時刻表に記載されている通り来ない!
結局待ち合わせ場所に着けたのが、10時半過ぎ。ホストの弟であるImad君が待っていてくれました。
Imad君は、16歳の高校生。本当のホストは、長男のBrahimさんだったのですが、急な仕事が入ってしまったらしい。でもImad君は高校生とは思えないほどしっかりとしていて、体験中はずっと通訳してくれました。
モロッコ朝食
Imad君の家に着くとまずはモロッコ朝食を家族皆さんといただきます。子供も多く賑やかです。
朝食は、パンケーキ。オリーブオイルかジャムをつけていただきます。
今回の料理体験では、牛肉とラム肉のタジン、ラム肉入りのクスクス、モロッコ風サラダを作ることになりました。
いざ、マーケットへ買い物へ!
マーケットでお買い物
家の近くにマーケットがあるので、そこで買い出しをします。まずは、お肉屋さんへ。モロッコはイスラム教国なので、イスラーム法に沿った屠殺された肉が売られています。鶏肉屋さんでは、現場で屠殺していました。
次にスパイスマーケットへ。参加者みんな目を輝かせ、スパイスを買い始めました。
もちろん、野菜と果物も買いましたよ。モロッコは、野菜も果物もかなり安いです。
とうとう料理開始!
家に着くと、料理の開始です。まずは、下ごしらえ。購入した野菜をひたすら切っていきます。
主な料理の指図は一家のお母さんがしますが、英語は話せないので、Imad君がその都度通訳。お母さんともう一人、家族のモロッコ女性が台所にいて、二人はかなりテキパキと食器を洗ったり、次の工程の準備をしていました。
タジン
タジン用のソースを作っていきます。コリアンダーとニンニクに数々のスパイスをミックス。ここに肉を入れて、ソースを染み込ませていきます。その後、タジンを火にかけて、調理開始。
時間おいて、ソースが両面に行き渡るように、肉をひっくり返しました。
クスクス
タジンの後は、クスクスを作っていきます。クスクスは、世界最小のパスタと言われており、イスラム教の国で食べられている料理。イスラム教では、金曜日が週で一番大事な日であり、金曜の夜に家族でクスクスを食べるのだそうです。
クスクスに、水とオリーブオイルを馴染ませ、蒸し器にかけます。15分ほど蒸した後、クスクスを取り出し、再度水とオリーブオイルを掛けて、混ぜ合わせます。
クスクスて、パスタより断然作るのが面倒臭かった。何回も混ぜ合わせなくちゃいけないので。
モロッコサラダ
次にモロッコサラダ。モロッコサラダは、モロッコの国旗の色である赤と緑が基調となった色鮮やかなサラダです。赤はトマトなので、中の種をくり抜いて、ダイス状にカットしていきます。
モロッコサラダのトマトは、種をくり抜いてダイス状に。その後、写真のように、玉ねぎやパプリカと混ぜ合わせていきます。
パン
モロッコ料理にパンは欠かせません。家に着いた当時から女性たちがせっせとパン生地を捏ねていました。料理の準備が終盤が近くと、Imad君がパンの生地を持って、地区の共有オーブンへ。
パンは、家のオーブンではなく、共有オーブンで焼くんだって。彼らは、毎日パンを食べるから、毎日パンの生地をこねて、毎日共有オーブンでパンを焼くそうです。
ミントティー
料理の終盤には、タジンとクスクスを煮込んでいる最中にミントティーを飲みながら休憩。その前に、ミントティーの作り方を見せてくれました。
モロッコで出されるお茶は基本的に甘いです。大きな砂糖の塊をティーポットにいれたときは、参加者みんなで目を見張ってしまいました。彼らは、1kgの砂糖を1週間かからず消費してしまうらしい。恐ろしや。
料理体験を終えて思ったこと
とにかくモロッコ料理には時間と体力が必要だと思いました。買い物が終わって帰ってきて、料理が完成するまで2時間半は掛かっています。
クスクスにタジン、どちらも煮込んだり蒸したりなので時間がかかるんですよね。私たち参加者は休み休みで料理していたけれど、お母さんはずっと立ちっぱなし、働きっぱなし。
彼女たちは、毎日長時間台所に立って、こうやって料理をし、家族の胃袋を満たしているのです。モロッコを旅行していて、働いている女性を目にする機会が少なかったけれど、このライフスタイルでは、女性が外に働きに出るのは難しいだろうなと思いました。
いただきます
クスクス、サラダ、タジン、フルーツの順でいただいていきます。クスクスは、ヨーロッパでもよく売られているので、自分流で作って食べたことがありました。しかし、自分で作ったクスクスが冗談かと思えるほど、今まで食べたいことなく美味しい。手間暇かかっているだけあるなあ。
次に2種類のタジン。これまた美味しい!一番人気は、プルーンとアプリコットのソースで味付けした牛肉のタジン。
レストランで何回かタジンを食べたのだが、比べ物ならない味。これだけ手間暇かけて作っているんだものね。レストランでは、タジン鍋を使わずに調理して、出す前に中身を鍋に移している場合もあるんだって。
モロッコで本当に美味しい料理を食べたいなら、モロッコ家庭料理を試すべき。
ではでは。