オランダの首都アムステルダム。中心部から電車で20分の場所に位置するオランダのハブ空港であるスキポール空港には日本とオランダを結ぶ直行便が飛んでいます。
アムステルダムは、ヨーロッパの他の国への中継地、もしくはオランダへの旅行や観光の入り口です。
17世紀に貿易で栄えたアムステルダムは、今も多くの人が訪れる魅力的な街。アムステルダムの魅力は何かって?それは、記事中でたっぷりお伝えしていきます!
アムステルダム観光に必要な日数は?
アムステルダムは、比較的小さな都市です。1日だけでも、アムステルダム中心だけに絞ればざっくりみて回ることは可能。ストップオーバーで1日だけアムステルダムに滞在するというのもアリ。
しかし、都市自体小さいとはいえ見所が多いのがアムステルダム。アムステルダム国立美術館や
ヴァンゴッホ美術館を訪れたり、周辺の都市へ観光に行きたい場合は2泊3日、もしくは3泊4日と日数をみておいたほうがいいです。
アムステルダム観光に必要な予算は?
アムステルダムの物価は日本よりも少し高め。特に土地が限られているため、宿泊費が高くつきます。特に、アムステルダム中心部の宿泊費はお高め。市内交通の便は悪くないので、中心から離れたところに宿泊するという手も。
オランダはドイツと同様に、食事はあまり魅力的ではありません・・・。オランダ人は、チーズを挟んだサンドイッチで食事を済ませるくらいですので。
そのため、旅費を抑えたい場合は、外食費を抑えるのがいいかも。レストランで外食すると、ランチで一人15〜20ユーロ(約2000円〜2600円)、ディナーで20〜30ユーロ(約2600円〜約4000円)がかかります。チーズやパンを買ってサンドイッチを作れば、だいぶコスト削減になるはず。
アムステルダムの観光には、美術館見学や、運河クルーズ、そして自転車のレンタルが欠かせません!これらの費用も考慮に入れておいてください。
アムステルダム観光2泊3日のモデルコース
それでは、2泊3日でアムステルダムをたっぷりと味わい尽くすためのモデルコースをご紹介しましょう。このモデルコースは私がアムステルダムを訪れた際に実際に回ったコースです。
1日目
アムステルダム中央駅に到着
アムステルダム観光は、アムステルダム中央駅に着いた時点から始まります。アムステルダム中央駅にはロッカーがあるので、荷物を預けて身軽に観光しましょう!(24時間利用・7ユーロ クレジットカードでの支払い可)
アムステルダム中央駅は、市内を巡るトラム・地下鉄・バスの路線の中心となっています。
GVBの乗り放題カードを買う・自転車を借りる
アムステルダム観光のお供になるのが、GVBの乗り放題カード。GVBとは、アムステルダムのトラムやバスの運行会社です。1日乗車券は8ユーロですし、毎回購入する煩わしさからも解放されるので、乗り放題カードを購入しておいたほうが便利ですよ。
滞在期間に合わせて、乗り放題カードを購入しておきましょう!事前購入しておけば、アムステルダム中央駅前にある、GVBのオフィスで乗り放題カードに引き換えできます。
このカードは、トラムやバスに乗る際に、ドアの近くにあるカードスキャンにかざし、チェックインします。降りるときも、同様。毎回チケットを買わなくていいので、便利でした。
もし天気に恵まれそうなら、自転車を借りるという手もあります。オランダは、自転車道がしっかりと整備された自転車に優しい街。海抜2mのアムステルダムには、ほとんど坂はありません。サイクリングしながらアムステルダム観光するのは如何でしょう?
ウォーキングツアーに参加する
せっかくアムステルダムに来たのだから、もっとアムステルダムのことが知りたい!ですよね。それでは、まずは市内中心部をめぐるウォーキングツアーに参加してみましょう。アムステルダムには、誰でも自由に参加できるフリーウォーキングツアーがいくつかあります。
私たちは、SANDEMANSのフリーウォーキングツアーに参加。アムステルダムの歴史だけではなく、オランダで合法化されている売春やマリファナの現地事情の紹介があり、興味深かったです。所要時間は2時間半ほど。
Albert Cuyp Market マーケットでランチ
アムステルダムには、数多くの野外マーケットがあります。その中でも、最大級と言われるのがAlbert Cuyp Market。マーケットでチーズやパンを買って、運河沿いのベンチに座ってランチにしましょう。
Brouwerij ‘t IJ でクラフトビールを味わう
ランチの後は、ビールですよ!オランダといえば、ハイネケンビールの発祥地として有名ですが、他にもマイクロブルワリーがたくさんあります。
その中でも、人気の高いクラフトビールが、Brouwerij ‘t IJ。風車が目印となっているバーでは、クラフトビールを楽しむことができます。
週末には、ブルワリー見学ツアーが開催されます。人気が高いので、参加したい場合は開始時間よりもだいぶ早めに行くことがオススメ。私たちが訪問した時は、すでに満席だったので、ビールだけ味わって来ました。
NEMO科学技術博物館へ
アムステルダム中央駅の東方向に位置するNEMO科学技術博物館。川に囲まれた埋立地に建てられており、水色の形が特徴的。
屋根の部分が、なだらかな階段になっており、誰でも出入りができる公共スペースになっています。高さはあまりありませんが、アムステルダムの街を眺めることが可能です。
アムステルダムチーズ博物館でチーズを試食
アムステルダムを歩いていると、いろいろな博物館に出くわします。チューリップ博物館、マリファナ博物館、セックス博物館等々。オランダ独特のものがあれば、なんでも博物館にしてしまうんですね、オランダ人!
このチーズ博物館は、名前は「博物館」ですが、普通のチーズのお店です。嬉しいことに、チーズの試食し放題。色々食べてみて、好みの味のチーズを購入しましょう〜。
夜景運河クルーズを楽しむ
アムステルダム観光の目玉は、運河にあり。海抜2メートルのアムステルダムは、イタリア・ヴェネチアよりも多い橋がかかっており、まさに運河の街。ヨーロッパでもっとも人口密度が高いため、そして地価も高いために、細長く密集したレンガ作りの住宅が運河沿いに立ち並びます。この独特のアムステルダムの風景を楽しむには、運河クルーズが一番です。
運河クルーズは、複数の会社が提供しており、昼夜ともに運行しています。個人的なオススメは、夜景クルーズ。ほんのりと灯りが灯った街を、運河から眺めるのはなんともロマンティックです。
夜の運河クルーズは、人気が高いので、事前に予約しておくこと。そして、当日も、席は早いもの順なので、予約時間よりも早めに行くことがオススメ。
Foodhallenでディナー
アムステルダムで何を食べたらいいかわからない!と困ってしまったら、フードマーケットFoodhallenへ行きましょう。室内に屋台が集まったフードマーケットでは、多国籍な料理が楽しめるのです。
私は、ベトナム料理のバーンミーを食べました。バーンミーは、フランスパンに、肉や野菜を挟んだサンドイッチ。スパイスはパクチーが使われています。まさに、アジア風サンドイッチ!
2日目
Zaanse Schansへ半日旅行
オランダに来たら、風車と木靴を見なきゃ帰れません・・よね?アムステルダム中心地から電車で約20分の場所に位置する Zaanse Schansは半日旅行に最適な場所です。
ここには、風車もチーズも、木靴もあります。明らかに「観光地」という感じではあるのですが・・。それでも、開放的な場所であり、一度は言っておきたい場所。
木靴の制作デモンストレーションも見ることができますよ〜。可愛い柄ばかりですので、お土産にも最適ですね。
敷地はそこまで広くないので、観光の所要時間としては2−3時間を見ておけば良いです。お天気が良さそうなら、ピクニックを持参していくといいかも。
オランダ風パンケーキを食べる
Zaanse Schansは半日で見て回れるので、午後にはアムステルダムに帰って来ます。次のお目当は、パンケーキ。オランダ風のパンケーキを食べに行きましょう!
アムステルダム市内には数多くのパンケーキカフェがあります。私たちは「The Pancake Bakery」というカフェに行きました。
オススメなのは、ベーコンやチーズを使った惣菜パンケーキと、バナナやチョコレートがトッピングされたデザートパンケーキのどちらも試すこと!二つの違う味が楽しめて一石二鳥です。
オランダ国立美術館・ヴァンゴッホ美術館で美術鑑賞
アムステルダムの主要美術館は、一つのエリアにまとまっています。これは便利ですね〜。
どちらも人気の高い美術館なので、事前にチケットを購入しておきましょう。当日に美術館に行くと決めた場合でも、事前に買っておけば、現地でチケットを購入するより時間を節約できます。
アンネフランクの家を訪問
アムステルダムには、アンネの日記の著者であるアンネ・フランクが家族と隠れて住んでいた住居が博物館となって残っています。
もともと建物自体が小さく、しかし訪問者が多いため、常に行列が。ウェブサイトでチケットを予約購入できるので、訪問予定の方は、事前に計画を立てておいた方がいいです。
訪問前に「アンネの日記」を読み返しておくと良いかと思います。
Wynand Fockinkでジンを試してみる
オランダ人は、お酒が大好き。特に、オランダに起源がある蒸留酒ジンは是非試しておきたいところです。12ヶ国語を話すオランダ人友人ロディも、ジンをストレートでがぶがぶ飲みます。
美味しいジンを飲みたいなら、Wynand Fockinkに行ってみましょう!ここでは、様々なフレーバーが楽しめます。
私は、「おばさんのお水」という名前のジンのカクテルを注文してみました。オレンジの風味がついており、スッキリした味わい。1杯3ユーロ程度とお手頃なお値段なのも嬉しいですね。
夜のアムステルダム散歩
昨日は運河クルーズに参加したので、本日は夜のアムステルダムの街をゆっくりと散歩することにします。向かうのは、「レッドライド地区」。昔から港町として栄えたアムステルダムは、売春が盛んでした。以前は売春は違法でしたが、売春に携わる人々の健全化を測るため、2000年に政府が売春を合法化。今では、売春で生計を立てる人々は、個人事業主として登録し、税金を納めるようになりました。
このレッドライド地区には、「飾り窓」があります。なぜ飾り窓というのかというと、売春サービスを販売する方々が、大きな窓が一体となった部屋を日割りで間借りしているのです。この窓を通して、お客さんたちはサービスを提供する人を見ていきます。写真撮影は禁止ですが、サービスを購入しない人も通りを歩くことは可能です。
ここには、売春ビジネスの裏側からここで働く女性の素顔を紹介している「売春博物館」があります。いやらしい場所では全くなく、売春の実情を学べるところです。見学者は女性の方が多いくらいだったので、興味がある方は行ってみてください。
3日目
フラワーマーケットでチューリップの球根購入
アムステルダムにはフラワーマーケットもあります。ここでは、チューリップの球根が購入できます。日本に持ち帰るためには、帰国時に検疫を通る必要があるので要注意!
インドネシア料理を食べる!
3日目には、すでにたらふくオランダのチーズを食べていることでしょう。そろそろ何かチーズ以外の何かが食べたくなってくるはず。そんな時には、インドネシア料理が私たちの味方です。
でも、なぜインドネシア料理なのでしょう?
インドネシアは、オランダのかつての植民地であり、移民や交流が多いのです。そのため、今もオランダでは数多くのインドネシア料理レストランが存在しています。
炒めたご飯に、お肉や野菜そしてインドネシア料理に欠かせないえびせんを混ぜて食べるナシゴレンをランチに食べました。ずっとパンが続くと、ご飯が恋しくなりますよね。そんな時には、インドネシア料理がオススメです!
ハイネケンエクスペリエンスでハイに!
アムステルダム観光の締めは、やはり「ハイネケンビール」でしょう。アムステルダムの中心地にあるハイネケンエクスペリエンス。ここは、かつてハイネケンの醸造所がありましたが、手狭になったため、現在は一般客の人にハイネケンについて学び、そして学ぶだけでなく遊び、最後にはビールが飲める、という場所になっています。
最初はハイネケンエクスペリエンスに行くのに乗り気ではなかった私ですが、行ってみたら想像以上に楽しかったです。ただの工場見学ではなく、「エンターテイメント」の面がしっかり考えられて造られていました。
オランダ人にも人気の施設のため、土日はかなり混み合います。土日に訪問予定の方は、事前にチケットを予約購入しておけば、チケット購入の列に並ばなくて済みますよー!
アムステルダムでどこに泊まる?
最後に、アムステルダムの人気かつオススメの宿泊施設をピックアップしてみました。アムステルダムは人気の都市のため、予約がどんどん埋まっていきます。早めに宿泊施設は押さえておいた方が良いです。
市内中心部
Boutique Hotel View
こなれたデザインのお部屋が特徴的なブティックホテル。中心部に立地しているので、アクセス抜群。
Houseboat Westerdok
運河の街アムステルダムですから、水上ホテルに泊まってみたいと思いませんか?アムステルダムにはいくつかの水上ホテルのオプションがあります!
B&B Wladimir Studios
アンネフランクの家や美術館エリアへのアクセスに便利。朝食付き!
中心部周辺
Sleeping Beauty Suite Amsterdam
リビングルーム付きの広々としたお部屋。白を基調としたインテリアで、快適に過ごせそう。
Hotel Heye 130
中心部にアクセスのいいこちらのホテル。美術館エリアまでは徒歩10分ほどなので、中心部に宿泊するのと大差なし。自転車レンタルすることも可能です!
まとめ
アムステルダムは、他のヨーロッパの都市にはない、美しさと刺激が詰まった街です。街を歩くだけでも十分すぎるほど楽しめるのですが、よりアムステルダムを味わい尽くすには、美術館や博物館、そして運河クルーズに参加してみるのがオススメです!
今回の旅では、食費よりもアクティビティにお金を使いました。それがアムステルダムの楽しみ方なのかな、と。
ではでは〜。