妊娠30週の時に、ドイツから日本の実家へ里帰り出産のために帰ってきました。妊娠31週の週に、里帰り出産先で初受診。その後、妊娠糖尿病と診断されてしまってから、出産に至るまでの事を書いていきたいと思います。
ドイツでの妊婦健診について
ドイツでも、妊娠30週まで4週間に1回の妊婦健診があります。妊婦健診では毎回尿検査があり、妊娠初期・中期・後期に血液検査。私の場合は妊娠24週の時に、75gOGTT(空腹時経口ブドウ糖負荷テスト)を受けました。
この75gOGTTは、前日夜20時から絶食で翌朝8時から空腹時の採血、極甘ジュースを飲んでから1時間後に採血、2時間後に採血、と3回の採血があります。空腹に耐え、血を採られまくるという中々しんどいこのテスト。
基準値が空腹時92mg/dl、1時間後180mg/dl、2時間後153mg/dl。1回でも超えた場合に妊娠糖尿病と診断されてしまいます。
私の場合は、
空腹時 81 mg/dL
1時間後 133 mg/dl
2時間後 92 mg/dl
と、結果は問題なし。空腹時経口ブドウ糖負荷テストをパスできほっとした私。丁度この時12月初頭だったので、年末年始に気ままに好きなものを食べて過ごしてしまったのです。この後、妊娠糖尿病で悩まされることになるとは知らずに・・。
里帰り先での妊婦健診(妊娠31週時)
日本に帰ってきて、出産する予定の産院で妊婦健診を受けました。私が利用する産院は、里帰りの場合は妊娠34週までに初診を受ける決まりでした。
妊婦健診の前に、役場で住民登録を済ませておいたので、国民健康保険省と第二子の母子手帳、妊婦検診助成クーポン、ドイツで利用していたMutterPass(母子手帳みたいなもの)を持参。
ドイツで受けている血液検査の結果が認められず、そして妊婦健診女性クーポンの初診券があるから、ということで、一連の血液検査をすることに。
大量の血液をとることで、ベッドに横になって血液摂取。そして15分の安静が必要でした。ドイツで血液検査したときは、血液とったらすぐ待合室に移動する流れだったので、血液検査の違いにもちょっとした驚きがありましたね。
血液検査をするラボが併設された産院なようで、当日中に血液検査の結果が出ました。その結果、随時血糖値(食後からの時間を決めずに採血したときの血糖値)が基準値を超えてしまったのです。念の為に75gOGTT(空腹時経口ブドウ糖負荷テスト)をやりましょう、と言われてしまいました。
ベルリンで1ヶ月前にやったばかりの検査であり、3時間もかかる長丁場の検査でもうやりたくない検査だったので、テンション下がりまくり、です。
でも、尿糖も出てしまっているらしく、結局は初診から1週間後に受けることにしました。
空腹時経口ブドウ糖負荷テスト再検査
前日の21時から絶食し、検査当日は9時過ぎに、最初の血液摂取をした後に甘い炭酸ソーダを飲みました。ドイツでは、炭酸ではなくただ甘いジュースみたいなものを飲んだので、若干日本のソーダ水の方が飲みやすかったです。でも、もうやりたくないですけど・・。
ソーダ水を飲んで1時間後、2時間後に血液摂取。そして最後の血液採取の後から30分後に産婦人科の先生との面談がありました。
私は、ドイツで受けた検査が余裕の数値だったので大丈夫だと思っていたのですが、結果は、なんと2時間後の数値が、規定値を超えてしまっていたのです。
これはかなりショックでした。
先生には、同じ産院にある糖尿外来に行ってもらうこと、経過によってはこの産院では産めないので総合病院に行ってもらう、という話がありました。
せっかくこの産院で産むために里帰りしてきたのに・・・転院という言葉が出てきて、愕然。
この日は、自宅に帰ってから妊娠糖尿病の情報を検索しまくりました。参考になった動画をのせておきます。
糖尿外来へ
この日もまた、前日21時から絶食(水のみ可)で、朝9時からの診察に臨みます。まずは血液検査があり、糖尿病専門の先生との面談がありました。
糖尿外来の看護師さんが優しくて、血液検査から帰ってきたら窓口で「お腹空いていたら、何か食べてきていいですよ。」と言ってくれました。食事を取ってもいい待合室で軽く食べて戻ってくると、面談に呼ばれました。
この日は空腹時の血糖値とHbA1c(糖尿病である可能性があるかどうかを判別する数値)が提示されました。結果としては、どちらも基準値以内。
先生には、「妊娠糖尿病にはなりますが、軽度なので、食事に気をつけてもらうことで経過観察していきましょう。」
と言われました。
私の場合、食後2時間の血糖値が引っかかってしまったので、食事を分食にすることや、食事の際にはサラダを先に食べるようにするように、とのことでした。
3週間後に、今度は食後1−2時間後の血糖値を見てましょうということで、診察が終了。転院もこのまま行ければ、必要なくこの産院で出産することができそうです。
この結果にはほっと一安心。でも、検査に引っかかったのは事実なので、血糖値を上げないように、食生活と生活習慣により一層気をつける生活が始まりました。
血糖値を上げないためにやっていること
食事はまずサラダから
妊娠糖尿病疑いが出るまでは、主菜だけの食事が多かったのですが、糖尿病検査に引っかかってからは、副菜としてサラダを毎食食べるようにしてます。
そして、サラダをまずゆっくり食べて、お肉やお魚といったタンパク質を食べ、最後に炭水化物、という順番で食べています。
糖分を含む炭水化物を極力少なくすれば血糖値は上がらないはずですが、妊娠中炭水化物を抜くのはよくないと先生から言われたので、以前よりも少なめの量にしつつも炭水化物を接種しています。
分食
先生からは、朝食を半分にして、1−2時間後に分けて食べるように、と言われました。外出している時はできない時もありますが、1回の食事で満腹になるまで食べるのではなく、腹7−8分目で我慢して、間食でカロリーを補うようにしています。
菊芋茶
糖分を上げない健康増進茶ということで、菊芋茶を飲み始めました。食事中に飲んでいます。癖があるかと思いましたが、個人的には飲みにくさはなく、苦なく飲めています。
Amazonでまとめて買うと安いので、まとめ買いしておきました。
食後に軽い運動
血糖値を上げないためには、食後に軽い運動をすると良いそうなので、食後はすぐに食器を洗ったり、と動くようにしています。家事が終わった後は、タイマーを掛けて室内でウォーキングしたりも。
2回目の糖尿外来
初めての糖尿外来から3週間後に、2回目の糖尿外来がありました。今回は、食事を取り、1−2時間後くらいに来て欲しいと言われており、受け付けてすぐに血液検査がありました。
いつも通りの朝食を食べ、10時の診察に向かいました。
血液をとって2−30分した頃で診察室に呼ばれました。血液検査の数値は、食後血糖値の数値が基準値を下回っており、数値が安定していること、もう妊娠後期(この時妊娠35週に入ったところ)であるので、産前の血液検査は必要ないでしょうと言われました。
しかし、一度妊娠糖尿病になると、糖尿病になる確率が7倍になるそうで、産後にもう一度血糖値の確認をすること、そして年に一回の血糖値チェックも勧められました。
また、今後また妊娠を望む場合もほぼ確実に妊娠糖尿病になるでしょうと言われました・・・でも、血糖値をコントロールすれば問題ないので、妊娠しても大丈夫ですよ、とも。高齢になればなるほど妊娠糖尿病になる確率は高くなるそうなので、それには納得。今のところは次の妊娠のことは考えられないですが・・。
この日は、妊婦健診も受診し、赤ちゃんの様子もみてきました。赤ちゃんの大きさは、正常範囲内で、こちらも大きくなりすぎてなかったので安心しました。
妊娠糖尿病になってみて思うこと
1回目の妊娠では、つわりの後に食欲が増し、好きなだけ食べていたのですが、体重増加も7キロぐらいで、体調も安定、出産予定日に比較的安産でうむことが出来ました。そのため、今回の妊娠でも、あまり体重のことは気にせず、好きなものを食べていたのですが、妊娠糖尿病の検査に引っかかったことで、食生活を見直すことになりました。
おかげで、血糖値を上げない食べ方や食べ物について学ぶことができ、自分の健康に向き合う良いきっかけになったと思います。産後も食生活には気をつけて、糖尿病にならないようにしていきたいです・・。