里帰り出産のため、ベルリンから日本の羽田空港まで飛行機を乗り継いで帰ってきました。搭乗時は妊娠30週。そして3歳の幼児を連れてのワンオペフライト。不安要素しかありませんでしたが、日本まで無事に帰ってくることができました。
今回の帰国には、かなり入念に準備して臨んだので、その事をここに残しておこうと思います。
妊娠中期
私は、つわりが終わり安定期(妊娠16週頃)に入った頃、日本で里帰り出産する事を考え始めました。第一子はドイツで産んだのですが、第二子は日本で。その理由は、別記事で詳細を書きますね。
里帰り出産をかかりつけ婦人科医に相談
里帰り出産を(ほぼ)決めた時点で、妊婦健診でお世話になっていたかかりつけ医に相談しました。先生からは特に反対されることもなく、「好きなところで産んでください。」という雰囲気でした。ドイツは妊婦健診をする婦人科医と、出産する産院が別なのが普通なので、産院については婦人科医にとやかく言われることはありません。
知り合いに、切迫早産で入院していた人がいるので、もし里帰りするまでに、胎児や妊婦の自分自身に何か不安要素が出てきたら、ドイツで産むことに変更するつもりではいました。
帰国日をいつにする?
ヨーロッパから日本に帰国するには10時間以上飛行機に乗らないといけないため、いつ帰国するかにかなり悩みました。海外在住で里帰り出産した人の体験談を読み漁ったところ、多くの方が妊娠中期から妊娠後期に入る28週までに日本に帰国している人が多い印象でした。
航空会社にもよりますが、私が利用したJALは、出産予定日の28日前までなら、医師の診断書なく国際線でも搭乗できる模様。臨月直前まで、医師の診断書なしで飛行機には乗れるのには驚きでした。
でも、流石に妊娠36週に14時間のフライトは怖すぎる・・。なので、妊娠30週で予約することにしました。
フライトの予約
妊娠中の長距離フライトということで、できるだけ快適なフライトにしたいと思い、最初はプレミアムエコノミーやビジネスクラスを購入することを検討しました。
しかし、幼児一名と一緒にビジネスクラスに乗ったところで、逆に他の乗客に迷惑をかけないか心配でストレスになりそうということで、ビジネスクラスに奮発して乗ることは却下。プレミアムエコノミーかエコノミーの二択に。
搭乗時期が閑散期の1月であったことことから、そこまで機内が混み合わないであろう、と予想し、エコノミーで予約しました。この読みは当たり、機内はかなり空いていて、4列シートを息子と二人でたっぷり使わせてもらえてありがたかったです。
もし搭乗時期が閑散期でなかったらプレミアムエコノミーにしておいた方が安全だったかな、と思います。
妊娠中期にフライトを予約しましたが、もし今後の妊娠の経過によってフライトに乗れなかった時のために旅行キャンセル保険にも加入しておきました。幸いなことに使わなくて済みましたが、しばらくは乳幼児二人という家族構成になるのでしばらくは旅行キャンセル保険にも入り続けておくつもりです。
妊娠後期
ドイツで最後の妊婦健診
フライトに乗る数日前に、ドイツで最後の妊婦健診に行きました。先生に長距離フライトに乗る最終許可をもらえて一安心。
妊娠中はエコノミー症候群になりやすいらしく、血栓ができるのを防ぐための注射を処方してくださいました。あと、機内では頻繁に立ち、水分補給するようにとのアドバイスも。
荷物の準備
今回は、幼児連れの妊婦ということで、できるだけ手荷物を減らしたい・・と思っていたのですが、そこそこの荷物の量になりました。最終的な荷物の内訳はこんな感じ。
預け入れ荷物
- スーツケース一個(重量18キロ)
機内持ち込み
- Jetkids(息子専用のスーツケース)
- 肩掛けトートバック
- 貴重品を入れた小さいトートバック
Jetkidsは子供むけのスーツケースで、子供を乗せて持ち運びできる優れもの。機内では、座席にくっつけて座席スペースを広くすることもできます。
私は、ベビーカーを持っていきたくなかったので、思い切って購入しました。乗り継ぎの空港では息子がJetKidsに喜んで乗って移動してくれたため、かなり助かりました。
ちなみに、JetKidsには、パソコンやタブレットなど重いものを入れ、トートバックには着替えなど軽いものを入れてました。
搭乗前
ベルリンの空港のカウンターで荷物を預け入れた後、エコノミー症候群を防ぐというあの注射を空港のトイレで打ちました。
初めての自己注射。Youtubeで注射の打ち方を予習しておいたのでスムーズに打てたと思います。この自己注射のために、注射以外にアルコールとコットンも用意しておきました。
注射を打った直後は、痛みを感じましたが、セキュリティチェックが終わる頃には痛みは消えていました。
1回目のフライト(1時間半)
1回目のフライトは、ベルリンーヘルシンキという短距離フライトです。息子は、最初から最後までタブレットにダウンロードした動画を見続けてくれたので、特に問題なく過ごせました。
フィンエアー特製のブルーベリージュースが美味しかったです。
ヘルシンキ空港で乗り継ぎ
乗り継ぎ時間が1時間ちょっとしかないので、1回目のフライトの段階からソワソワ・・。でも、ヘルシンキ空港はフランクフルト空港やアムステルダム空港のように巨大な空港ではないので、乗り継ぎしやすい空港です。
パスポートコントロールで、私と息子のパスポートに、夫が記入した旅行同意書と夫のパスポートコピーを提出しました。片親で子供とパスポートコントロールを通る時は、もう片親の同意書を要求されます。
空いていたので、すぐに通過。あっという間に、乗り継ぎ便の搭乗口に到着。乗り継ぎ便に遅れが出ていたので、30分ほど空港内で息子を遊ばせることもできました。思う存分空港内を走り回った息子は、機内でよく寝てくれましたよ・・。
2回目のフライト(14時間)
搭乗してすぐ、客室乗務員さんがご挨拶に来てくれました。妊娠中ということは航空券予約時に申請してあったので、体調の確認をされました。
同情している3歳の息子は、お気に入りの動画をタブレットで見ながら終始静かにしていてくれました。おかげで、私もゆったりとした気持ちで乗れたので、よかったです。
夜便にしたので、機内食を食べた後にすぐに寝てくれたのも助かりました。
エコノミー症候群予防対策として、1時間から2時間のペースで、水を1杯飲み、機内を行き来して動くようにしていました。機内が空いていてよかったです。客室乗務員さんは気を利かせて青竹踏みを貸してくれました。さすがJALのサービス!です。
14時間のフライトはなかなか長かった・・!ですが、夜便で4列シートで横になって休めたので、あっという間に過ぎていきました。お腹の張りや足の浮腫もなく、無事に日本に到着することができました。
羽田空港到着後
羽田空港に実母が迎えに来てくれていたので、大型荷物をクロネコヤマトで実家に郵送しました。私の実家は首都圏から遠いので、この日は体調を考慮して東京のホテルに1泊。
宿泊したのは、大浴場がある銀座のホテル。足を伸ばしてゆっくり湯船に浸かり、長旅の疲れを癒やしました。時差ボケで息子が早朝に目を覚ます、といったトラブルもありましたが。朝食も美味しかったので、一時帰国で宿泊するのにオススメなホテルです!
宿泊したホテルはこちら the square hotel GINZA
翌日に新幹線で実家に戻りました。妊婦でワンオペ長距離フライトに不安しかありませんでしたが、準備が功を奏し無事に日本の実家まで帰ってくることができて本当によかったです!
終わりに
妊娠後期の長距離フライトの体験談を読んでいる時に、私のように問題なく過ごせた人もいれば、体調が優れないといっている人も何人かいました。なので、妊娠中の長距離フライトは医師とご自身の体調と相談して乗るようにしてください。
個人的には、つわり真っ只中に乗った3時間のフライト(マドリードーベルリン間)の方が、長距離フライトよりきつかったです・・。
ではではー。